DCP(デジタルシネマパッケージ)制作について

海外出品や劇場用作品向けのDCP変換サービスを行います。データ容量が軽量のものについては大容量ファイル便などでの納品も可能です。


支給内容

映像データ:DCP変換を希望する映像データ(※1)

テキストデータ:タイトル(英語表記)

(※1)動画データは必ず複製したものをお送りください。作業用HDDなどをお送りいただいた際の事故などについては、こちらでは責任は負えません。

DCP変換可能なフォーマット

(以下のいずれかのフォーマットのみ対応)

コーデック

(codec)

ProRes422 (ST/HQ)

解像度

(pixel)

1920×1080 (フルHD)  (※2)  
1998×1080 (ビスタ)

2048×858 (シネマスコープ)

2048×1080 (2K)

フレームレート

(fps)

23.98 / 24 / 25 / 29.97 / 30 (※3)  

音声

ステレオ(2ch)

※5.1chはオプションになります。

(※2)1920×1080は再生互換向上のため1998×1080(左右黒味追加)へ変換させていただきます。

(※3)23.98は24fpsに29.97は30fpsに変換させて頂きます。DCPではインタレースは表示できません、予めプログレッシブへ変換をお願い致します。


DCP制作の流れ


事前確認:映像データ形式の確認、納期などの確認
 ①御支給:郵送(または大容量ファイル便)にてデータ支給下さい。
 ②変換:DCP変換作業、簡易チェックを行います。

納品:郵送(または大容量ファイル便)にてデータをお送り致します。

〈DCP変換サービス料金一覧〉

○シネアド、予告編、短編作品(20分以下の作品):5,000円(税込)

[納品物:ネット経由でデータのみ送付いたします。]

 

ネット経由ですべて完結可能です。4GB以下のファイルについてはUSBメモリー(FAT32)にデータをコピーして運用いただけます。(※4)

  ○本編(120分以下の作品):60,000円(税込) 

[納品物:DCPデータ入りSSD(orHDD) 2個]

映像データを郵送かネット経由にてお送りいただき、作業完了後に郵送にて納品いたします。その際DCPデータを格納したモバイルSSD2つを同梱させていただきます。

(※DCP用SSDをご自身でご用意される方は-10,000円させて頂きます)

(※4)ファイルサイズが4GB以下のものについてはUSBメモリーにDCPデータをコピーして運用可能です(約3分程度)。4GBを超えるものについてはご自身でDCPデータを運用できる方に向けています。

〈オプション料金〉

◯音声5.1ch仕様:+10,000円(税込)

5.1ch仕様の作品については映像データの他に「L / R / C /LFE / Ls / Rs」の6トラック分の音声データを別途お送りいただきます。

(※パラ6chのQuickTimeなどでも問題ありません。)

◯同一作品(バージョン違い):半額にて対応いたします。

予告編(テキスト違い)、本編(字幕版)など、同一作品の2本目以降は半額計算として対応いたします、ご相談ください。

(※別途SSDが必要な方は実費にてご負担いただきます。)


DCP制作に当たって


Q1:解像度について

支給された映像の解像度を変更するためのスケーリング処理などは行いませんので、あらかじめ指定された解像度でご支給ください。

※再生互換向上のため1920×1080(フルHD)素材について、こちらで左右に黒みを付け1998×1080(ビスタ)に変更させていただきます。

 

Q2:フレームレートの変換23.98/29.97fps素材について

23.98fpsは24fpsに29.97fpsは30fpsにこちらで変換させて頂きます。その際0.01%程映像の尺数は短くなり音声は早くなります、ご了承ください。またDCPではインタレース素材は上手く表示できませんので、60iなどの素材は予め29.97fpsプログレッシブなどに変換した上でお送りください。

※ご自身でフレームレートの変換を行われる方は、変換後に必ずプレビューをして「コマダブり」や「音ズレ(後半部分を見ると分かりやすいと思います)」が無いか確認後にデータをご支給ください。

※また希望があれば25fps>24fpsへの変換後にDCPを作成する事も可能です。

※デインタレース処理つきましてはご相談ください。(新しく機材を導入しました)

 

Q3:作品の前後について

作品の前後にはカラーバー等は必要ありません、1,2秒程度の黒みを付けてください。
※劇場のシネマ機側で黒みなどは必要に応じて追加されます。

 

Q4:KDMの発行について

KDMの発行は行っていません。

 

Q5:インジェストについて(劇場側のシネマ機への映像データの移動)

シネマ機とHDDの互換性が100%とは言い切れません、納品後は早めに上映される劇場で試写などをお願い致します。現状インジェストが不可能だったケースはございませんが、劇場側でいくつかの方法でインジェストを試して頂いたケースはございます。劇場側でインジェスト不可となった場合は、申し訳ありませんが返金にてご対応させて頂きます。

※フレームレートが25fpsや30fpsの上映素材については、再生互換が下がる可能性があります。また海外映画祭ではDCP仕様に沿ったフォーマットでの納入が必要になりますので、予め仕様確認をお願いいたします。

 

Q6:字幕の後付け映像(クローズドキャプション)について

DCPのクローズドキャプションは行っていません。字幕付きDCPを作成する場合はフォントデータの購入などが別途必要になり、上映時にシネマ機側でフォントの焼き付けをリアルタイムで行うため、シネマ機の性能に依存します。そのため字幕の文字化けや字幕表示の遅延等が起こりうる為、予め映像に字幕を付けることを推奨しています。

 

Q7:アフターフォローなどについて

DCP制作の際「映像の再編集をした」「エンドクレジットを差し替えた」「音声編集をやり直した」などの理由でマスター映像を再編集したのでDCPを再度作成して欲しいという旨のご要望もありますが、そういった場合はしっかりとアフターフォローしていただける他社様のDCPサービスをご利用ください。 

DCP用の映像については、お送りいただく前に必ずチェック頂くようお願い致します。

DCPフォーマット仕様

格納HDD

(フォーマット)

・Extended Filesystem 2(※5)

パッケージング

SMPTE / Interop

コーデック

(codec)

JPEG2000

サンプルレート

48khz / 24bit

音声

ステレオ(2ch)

※5.1chはオプションになります。

KDM

なし

クローズドキャプション

なし(埋め込み字幕のみ)

(※5)格納用HDDは特に指定が無い限りExt2でフォーマット致します。(Ext3,Ext4も対応可能)